特定秘密保護法の施行から3年スパイ防止法

闇に葬られる秘密

2018年01月17日

アメリカでは、情報の秘密の期間は、10年未満、10年となっており、例外的に25年というものがあり、それらは期間が過ぎたら全面公開となっているのだそうです。

それでは、特定秘密保護法ではどれくらいの期間となっているのでしょうか?

まず「秘密」を指定するときは、決めた日から5年以内の有効期間を決められます。
さらにこの決めた期間が終わる時、まだ「秘密」にあたるようであれば、5年まで延ばすことができ、これは30年までは何度も繰り返し延ばすことができます。

カギ

さらに例外的には、この期間を60年にまで延長できるようになっているのですが、日本の場合はここで終わるのではなく、さらに例外として以下についての秘密であれば、60年を超えてもいいというようになっています。

  1. 武器、弾薬、航空機、その他防衛のために使われるもの
  2. 外国の政府や国際機関との交渉に邪魔となる情報
  3. 情報収集活動のやり方や力量
  4. 情報ソースとなっている人についての情報
  5. 暗号
  6. 外国政府や国際機関から60年以上秘密にしておくような条件がある場合
  7. 内閣が作る決まりで定めた重要な情報

いくつかは納得できる項目もありますが、一番下の「内閣が作る決まりで定めた重要な情報」なんて、あまりに曖昧すぎて笑っちゃいますよね。

誰が「重要な情報」と定めるのでしょうね?
これ、秘密にしたい人間が「重要な情報」と定めるのであれば、大問題です。

はっきりいって日本の場合「秘密」にする期間が長すぎますし、そもそも「永遠」に開示されないようにすることも可能となっているのですから、これほど危険なことはありません。



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so1maeda at 15:09│Comments(0)法律のポイント 

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