共謀罪

2018年10月04日

「共謀罪」施行から1年

犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法が施行されて1年が過ぎ、法務省によれば、検察庁が同罪を適用した事件を受理したとの報告はないといい、慎重に運用されているらしいのですが、弁護士らでつくる団体が東京都内で集会を開き「これからも市民に共謀罪を適用させない」として法の乱用に警鐘を鳴らしているようです。

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この集会の主催は共謀罪対策弁護団で、約40人が集まったようで、この日の集会では「基地建設反対の座り込みやデモには適用しない」など、昨年の国会審議で法の限定的な解釈を示した政府答弁をまとめた解説本「共謀罪コンメンタール」を紹介されたようです。

米倉洋子弁護士は「政府に限定的な解釈をさせたのは反対運動の成果。万が一、適用されたときは政府答弁を使って対抗しよう」と発言し、小池振一郎弁護士は「政府答弁を厳格に運用すれば市民に適用できないが、社会情勢によって乱用される恐れもあり、安心はできない」と述べたのだそうです。

安倍内閣が「テロ等準備罪」と名づけて閣議決定した「共謀罪」法案ですが、実際の犯罪行為ではなく、相談・計画するだけで罪になるという恐ろしいもので、音声レコーダーが頻繁に使われるこの世界では冗談すら言えなくなるくらいの生き辛さですね。

結局のところ、共謀罪は国民のためではないようですし、ここまでの政府の動きを見ていると、ちょっと嫌になりますね。



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so1maeda at 11:44|PermalinkComments(0)

2017年09月14日

共謀罪廃止を願う団体

犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が施行されたのを受け、共謀罪の廃止を目指す市民団体や法律家団体、消費者団体などが「共謀罪廃止のための連絡会」を結成したのだそうです。

そこに加わったのは、日本消費者連盟、グリーンピース・ジャパンなど14団体で、2017年9月15日18時30分から日比谷野外音楽堂で「共謀罪は廃止できる!9・15大集会」を開催するのだそうです。

■日にち:2017年9月15日(金)
  18:00 開場
  18:10 プレ企画 制服向上委員会
  18:30 集会 ※集会後、銀座デモ19時50分~
■ところ:日比谷野外音楽堂(東京メトロ・霞が関下車)
 司会 馬場ゆきのさん(未来のための公共)、谷虹陽さん(同)
■コール ■主催者挨拶:山口薫さん(アムネスティ・インターナショナル日本)
■アピール:「共謀罪は廃止しなくてはならない」
       海渡雄一さん(弁護士 共謀罪NO!実行委員会)
■国会議員挨拶
■カンパアピール
■ゲストからのアピール ちばてつやさん(漫画家 予定)
■発 言:
 日本ペンクラブ
 野平晋作さん(ピースボート共同代表)
 満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan事務局長)
 芹澤齊さん(自由人権協会代表理事)
 三澤麻衣子さん(共謀罪対策弁護団事務局長)
 戦争させない・9条を壊すな!総がかり行動実行委員会(1000人委員会)
 岩崎貞明さん(日本マスコミ文化情報労組会議)ほか
■集会宣言 日本消費者連盟
■デモ説明 総がかり行動実行委員会(憲法共同センター)
■コール
■主 催:共謀罪廃止のための連絡会
 参加団体
 アムネスティ・インターナショナル日本(Tel 03-3518-6777)
 グリーンピース・ジャパン(Tel 03-5338-9800)
    日本消費者連盟(Tel 03-5155-4765)
 ピースボート(Tel 03-3363-7561)
 日本マスコミ文化情報労組会議(mic-un@union-net.or.jp)
 共謀罪法案に反対する法律家団体連絡会(日本民主法律家協会
 Tel 03-5367-5430)   未来のための公共(public4f@gmail.com )
 女性と人権全国ネットワーク
 国際環境NGO FoE Japan
 自由人権協会
 反差別国際運動
 共謀罪対策弁護団(自由法曹団 Tel 03-5227-8255)
 共謀罪NO!実行委員会(盗聴法廃止ネットワーク Tel 080-9408-0962)
 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(Tel 03-3221-4668)


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so1maeda at 17:59|PermalinkComments(0)

2017年07月21日

共謀罪に戸惑う捜査員

どうやら「共謀罪」は一部の人間しか理解していないかもしれませんね。

北海道での警察の捜査現場には「どんな犯罪に適用できるか、分からない」などといった戸惑いが広がっているのだそうで、「具体的にどう適用していくのか、イメージが湧かない」のだとか。

そもそも、犯罪の実行行為がなく、具体的な被害もない段階で摘発するのですから、これほど難しいことはありませんし、そんなことができるなら今最も問題となっている「ストーカー犯罪」を先に食い止められるだろ!!なんて思いますよね。

共謀罪は「刑法などで定められた277の罪のどれかを2人以上で計画し、誰か1人でも「実行準備行為」を行えば、計画に合意した全員が処罰対象となる」ということなのですが、これ「ストーカー」に当てはめたら、今後どれほどの「ストーカー犯罪」がなくなるでしょうね。

テロ行為を未然に防ぐことも大切ですが、もっと身近に危険な環境にいる人だっているんですけどね・・・。



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so1maeda at 13:24|PermalinkComments(0)

2017年07月20日

浦和サポからの襲撃予告は共謀罪?

サッカー親善試合として行われた、浦和レッズVSドルトムントの試合内容について投稿したツイッターが原因で殺害予告を受けた上西小百合衆院議員が警察に相談したのだそうです。

内容はと言うと、酔っ払った複数の浦和サポーターから「今からそっちに行くからな!」といった趣旨の襲撃予告を事務所に電話で受けたとのことで、警察に「今回の件は、共謀罪にあたる可能性がありますか?」と訪ねたところ「その可能性がある」と言われたのだそうです。

共謀罪とは正式には「テロ等準備罪」というのですが、そもそも二人以上の人間が犯罪行為について話し合った時点で、犯罪が成立してしまうという恐ろしいもの。

複数の浦和サポーターからということですから「共謀罪」に当たるのかもしれませんが、これっていわゆる「脅迫罪」ですよね。

もしこれが「共謀罪」だと言われてしまうと、正直言って日本は終わりですよね。
犯罪行為に至るかもどうかもわからない時点で「犯罪」だと決めつけられるのですから、恐ろしいことです。

もちろん、浦和サポーターの行為は許せれるべきことではありませんよ。

しかしこの「共謀罪」の認識が恐ろしい・・・。

警察が「これは共謀罪ではなく脅迫罪です」と断定してくれれば安心したのですが、「共謀罪の可能性がある」なんて曖昧な返答だと、今後何があるのかわかりません。

はっきりいって、この「共謀罪」捉え方次第で、相手を犯罪者扱いできるほど恐ろしいもので、これでますます日本での生活が息苦しくなっていきそうです。



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so1maeda at 10:32|PermalinkComments(0)